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登山ナイフ

 我が家にはナイフが3丁ほどある。1本は行方不明だが・・。スイスアーミーナイフを含めるとトータル5、6本だ。何故にこんなに増えたのか? 一言では語れない。三言ぐらい要る。

 昔、岩登りの講習で滑落停止の訓練をしていた時だ。トップのクライマーが滑落してセカンドが止めるという訓練だ。ザイルで結ばれているから落ちた人間を止めなければならない。セカンドの人間はビレイしているから上手く衝撃の無いように6〜7メートル上から落ちる人間を停止させるのだ。その時は落ちる人間の代わりに石を使ったかも知れないがハッキリ憶えていない。
 その時に受講したのは20人ぐらいだったと記憶している。訓練が終わり講師が使用したザイルを惜しげもなくナイフで切り始めた。
 一度、落下がおきて衝撃を受けたザイルは二度と使用出来ないのである。20回ほど衝撃を加えたわけだから、講習後、使用したザイルをナイフでスパスパと切っているのを見てナイフが欲しくなったのだ。簡単に切れないザイルが、素晴らしく切れたように見えたのだった。30年ほど前の話だ。それから結構するナイフをハンズやら登山用品店で買った。
 
 スイスアーミーナイフは知人と雪山に行きビバーグした時にチェルト(簡易テント)を立てる際、木を伐る時に使用した。木を伐る時に手持ちのピッケルで斧代わりに伐ろうとした処、全く刃が立たず、知人がアーミーナイフの中のノコギリで切り始めた。最初はそんなオモチャみたいな道具で伐れるわけがないと思って見ていたがサクサク伐れた。それからスイスアーミーナイフも欲しくなり買ってしまった。
 しかしナイフは趣味の道具だ。日常ではまず使わない。カッターナイフの方がはるかに使う機会が多い。
一番大きいナイフなどはカボチャを切る時に使うくらいだ。折れる心配が無いし 力を入れやすいからだが、無くても不自由はしない。
 だったら包丁に金を使った方がはるかに有意義だ。切れる包丁は音がしないし、スーッと入っていき気持ちが良い。これは高級品を使った者しか解らない。調理人でもないのにまた欲しい包丁が出て来てしまった。