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カレーライス

 手塚治虫の漫画に大晩餐会などのシーンで豪華絢爛な献立の中に時代 場所設定を問わずカレーがよく出てくる。中世ヨーロッパの時代設定にもだ。
 その事を手塚治虫にインタビューした人に手塚は、アシスタントの食事に手塚の奥さんがカレーを出した際、田舎から出てきた一人が初めて食べたカレーに「こんな旨い物は無い」と感激したらしく、以来そのアシスタントはご馳走の代表はカレーライスと信じ込み、いつもご馳走のシーンに必ずカレーを描いたと答えたと言う。中々面白いエピソードである。
 子供の頃、大好きなだった食べ物はと言うとカレーライス、ハンバーグ、スパゲティー・・・この3種がベストスリーだった。このうち今でも好きなのはと問われるとカレーが来る。
 ハンバーグはもうイイやでスパゲティーはアサリやウニならOKなのだが当時、子供時分のスパゲティーはミートソースだけだったのでもうイイやだ。
 今でもスーパーなどで、どこかのお母さんが子供に「夕食、何がいい?」と聞くと子供が「カレー」と言うのを聞いたのは何度かある。子供にとって永遠のご馳走はカレーなのである。
 我が家はどうか? NOなのである。なぜか? 子供用のカレーを作らなかったからである。保育園頃までは子供用と大人用を分けて作っていたが面倒くさくなって大人用しか作らなくなったからだ。当然、子供には辛すぎる。今でもカレーは好物ではないようだ二人とも。
 我が家では最近滅多にカレーが出ない。最後に作ったキーマカレーは半年以上前だろうか。
 歳を重ねるごとに好物、好みが変化してくる。子供の頃大嫌いだったほうれん草が好きになってきたのは何年前からだろうか。そのほうれん草も放射能で西の産地でないと売れないそうだ。こまったモノだ。