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「むっちゃん」と「おおくまはん」

「むっちゃん」は陸奥宗光、「おおくまはん」とは大隈重信のことだ。
陸奥宗光は去年NHK大河ドラマ龍馬伝」で龍馬の盟友としてよく登場した紀州藩出身の志士だ。中学校の歴史の教科書にも出てくる。大隈重信とは説明する必要もないあの人物のことだ。
 「むっちゃん」と「おおくまはん」は祖母がよく想い出話を私の母方の伯母にしていた。その事を祖母がしゃべり始めると父が怒って遮断したという。「いらんことをしゃべるな」と実の母に向かって言ったのだと言う。「むっちゃん」の陸奥宗光と祖父は入魂の中だったということは聞き次いでいる。しかし「おおくまはん」の大隈重信とはどんな間柄だったのか今、聴けるのは父の姉の伯母しかいない。
その伯母は今98歳以上である。いま当時のことを大阪に聞きに行っても正確な事はなにも聞けないであろう。
 大阪のT財閥は有名だが和歌山のT財閥も当時は名が知れていたそうだ。何故、陸奥と大隈が祖父と入魂の中だったのか? 答えは一つしかない。政治家は銭が必要だったのだ・・・昔も今も。
どれぐらいの額を融資したのか今では知るすべもない。
 伯父伯母などの話を聞けば当時、家は羽振りがよく食事の時間、8人兄弟の一人一人にお女中が付き食事の面倒をみていたと言う。毎日、掃除の時間などは祖母が父と直ぐ上の兄を車(人力車)に乗せて散歩に出かけ家に戻って来た時には掃除は家の使用人によって全て済んでいたという。あ〜 ホテル住まいではないか。
一度でいいからそんな暮らしをしてみたい。
 祖父が死んでからは生活が天国から地獄に落ちたと言う。一家離散したそうだ。父は一切当時の事をしゃべらなかった。